記録

仕事の話

2018-04-20
家の仕事を、 手伝っている。 派手な仕事ではない。 ただ、 毎日、 やることがあって、 それを一つずつ 片づけていく。 父は、 仕事の話になると、 難しいことは言わなかった。 「誰かの力になりなさい」 それだけだった。 言い方も、 教える、というより、 思い出したように ぽつっと言う感じだった。 「無理のないところで、でいいから」 と、 あとから 付け足すこともあった。 その言葉が、 好きだった。 何かを 立派にやれ、 とは言われなかった。 ただ、 目の前の誰かに 手を貸せばいい、 と言われている気がした。 正直、 向いているかどうかは 分からない。 でも、 誰かが困っているときに、 声をかけられて、 体を動かすのは、 嫌いじゃない。 終わったあと、 「ありがとう」 と言われると、 少し照れて、 うまく返事ができない。 その感じも、 悪くなかった。 父の言葉を、 ちゃんと守れているかは 分からない。 ただ、 その言葉を 思い出しながら 続けている。 それだけは、確か